決断する会議に役立つ本のご紹介
決断する会議に適している人は、皆に頼られるリーダーです。
ただ単純に主観的な決定をする人は、ただのワンマンプレーヤーです。
客観的に最善策を選択することができるからこそ、誰もがあなたにアドバイスを求めてきます。
そして一度決定すると、覚悟を決めて最後までやり切る強さを持っています。
組織においてこのタイプの役割は、リーダーやマネージャーです。
トップマネジメントに近付くほど必要になるため、ビジネスで成功するには避けて通れないスキルです。
不確実性の高い時代だからこそ、限られた情報を比較検討して最善策を選択するあなたの能力は、組織の推進力として欠かせません。
決断力の構成要素
１．不確定要素の見える化
わかっていないことを、わかっていないということがわかる状態にします。
２．覚悟の決め方
決断の方法と、決断後の行動についてご説明します。
決断力の基礎知識を得る
１．不確定要素の見える化
キーワードは、「わかっていないことが、わかっているか？」です。
情報がそろっていて、やり方がわかっているビジネスというのは、既に多くの人にブラッシュアップされた成熟期にある方法だということです。当然、そんなものに後から手を出しても成功しません。
あなたは、不確定要素の多い世の中で意思決定しなくてはならない立場にあります。
そんな時代に勝負を決めるのは、不確定要素を見える化し、それを織り込んだ戦略を選択する手腕です。
意思決定を、以下の２つに分けてみます。
１．自分自身の決断。自分の中にある、特定の水準を満たすかどうか。
２．合意形成。多くのステークホルダーの意見をどのように調和させるか。
この本は、まずは１と２の両方に共通して使えるような、不確定状況下で意思決定するための、リスクの可視化方法がまとめてあります。MBAのテキストにあるようなベーシックな手法ですので、知っていると役立ちます。
１についてはカバーされていないので他の本での補強が必要です。
２について、サイモンの３段階モデルや、ミンツバーグの意思決定モデルなど、シンプルで概念的だけど、意識するだけで合意形成のためのステップ感がわかって、役に立ちます。
ちょっと高くて真面目な本です。
２．覚悟の決め方
自分自身が決断する立場の場合、理論だけでは行き詰まります。
あなたは孤独です。
決断する立場にある者は、誰からも太鼓判をもらえず、自分の選択に圧し掛かる責任に悩みます。
あなたは必死に考えて、いくつかの最終候補を絞り込みました。
そしてその中から、１つを選ぼうとしています。
しかし、考えてみてください。
ここまでしっかり考え抜いてきた最終候補に、どれほどの違いがあるでしょうか。
おそらく、どれを選んでも正解です。必ず成功への道が存在します。
ここまで来たら、あとは実行力です。
覚悟を決めて、最後までブレずにやり切る力です。
横山先生の絶対達成シリーズの１つ、意思決定の方法論です。
この方は、一言で言うとモチベーターです。
ロジカルな方法論よりも、人の心理状態に焦点を当て、決断する、やり切る、などの行動を促すことを得意としているようです。
この本は、後半はひたすらだれて行くので、前半の「直感の罠」だけ読めば良いと思います。
ライトなビジネス書なので、速読できます。
行動経済学の職場編といったイメージで、心理学的な内容です。
心理学というのは手品のようなもので、タネを知っていると、仕掛けられても対応できるようになります。
この本を読むと、決断できない理由を客観的にとらえることができるようになります。
特に決断した後に、参考にして頂きたい本です。
カリスマの要素を分解し、定義し、カリスマを手に入れるためのトレーニング方法を解説した本です。
先に述べた通り、最終候補の選択肢は、それほど差がありません。成否の差は、実行力で決まります。
カリスマを持っている人の決断には、皆が付いていきます。
その根底にあるのは、自信です。意思決定の場であれば、自分の決断に対する確固たる信頼であり、絶対に成功させるという覚悟です。
思考は現実化する、です。
カリスマらしい振る舞いをしていれば、徐々にカリスマ性が身につき、多くのメンバーがあなたの決断にリスペクトして、素晴らしいアウトプットを出してくれるでしょう。
決断する会議を設計し、資料を作成する
決断力を活かし、決断する会議の資料を作成していきます。
基本的には、このスキルだけで仕事していくことは許されません。
もう１つ、できれば整理力を育てた上で、会議設計に挑んでください。
決断する会議資料を作成する