提案する会議に役立つ本のご紹介


提案する会議に適している人は、組織の成長のカギを握るイノベーターです。

身近な改善も重要ですが、あなたはもっと大きなことに目を向けるべきです。
論理的な思考力によってシナリオを構築し、わかりやすく説得力のある資料を作れるあなたは、組織の抜本的な改革や新しい価値の創造ができる可能性を秘めています。

組織においてこのタイプの役割は、新たな価値の創造です。
職場の改善提案、仕事の仕組みづくりなどのアウトプットは、あなたに依存します。
企画系の仕事に欠かせない能力で、何もない所に新しい仕事を作り出します。

単なるジャストアイディアは相手にされないため、事実やデータに基づいた仮説を入念に組み立てる論理的思考が必要です。



提案力の構成要素


1.論理構成(ロジカルシンキング)
  提案相手の脳にスムーズに流れ込む、論理的な構成を作ります。

2.提案書
  誰が読んでも同じように解釈される資料を作成します。



提案力の基礎知識を得る


1.論理構成(ロジカルシンキング)


科学的とは、誰がやっても同じ結果になるとか、数値的に証明できるものです。
科学で全て説明できれば楽ですが、世の中そうはいきませんよね。
そんな時に使うのが、論理です。論理とは、ストーリーです。
科学のように確定した情報じゃないけど、納得感がある、という話です。




過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題

フェルミ推定、ケーススタディ、というのを聞いたことがあるでしょうか?
外資系コンサルティングファームの面接試験に使われる問題で、ロジカルシンキングの基礎の基礎です。
これができればロジカル、ということは決して無いのですが、論理的なものの考え方の最初の導入としては、これ以上のものはありません。

フェルミ推定やケーススタディの本はいくつかあるのですが、海外の邦訳であったり、解く事だけに焦点を置いたパターン化だったり、良いものは少ないです。

この本は、内容がコンパクトにまとまっていて、回答例もしっかりしており、とても良い勉強になります。
回答例は、実際の現役コンサルタントが書いたらしく、地に足の着いたしっかりしたものです。




ロジカル・プレゼンテーション
―自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」


「提案」をテーマにした、このページのメインとなる必読書籍です。

論理的に整理された論点、読みやすい章立て、理解を深める為のストーリー。若手コンサルタントが書いたとは思えない、完成度の高い本です。

論理を「 縦の論理」と「横の論理」に分ける。
人の質問は「本当にそうなの?」と「本当にこれで全部なの?」の2つしかない。

次々と新しくて役に立つ考え方をインプットしてくれる、実用的な一冊です。
ぜひ繰り返し、熟読して頂きたいと思います。





考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

色々なレビューに書かれていますが、内容は非常に良いけど、非常に読みにくい、という本です。

マッキンゼーの伝説級の人が書いており、ロジカルシンキングの元祖です。
論理的と言うのはどういうことか、どうすれば論理的に物事を整理できるか、人に伝えられるか、3回くらい読むと理解できてきます。
あるファームの新人コンサルタントは、10回は読むそうです。

帰納法と演繹法など、脳科学的に人が理解する原理原則を教えてくれます。
最初はちょっと取っ付き難くても、3回読む労力分の見返りはあるはずです。






2.提案書


人の脳は忘れます。人の脳は集中力がありません。
人間の情報処理能力の限界 :“ 7 ” by ジョージ・ミラー
脳の短期間記憶能力の限界 :“ 4 ” by ネルソン・カウアン
これらは魔法の数字、“マジックナンバー”と呼ばれています。人の短期記憶能力なんてこんなものなので、1つの会議の中で議論していても、ちょっと前に話した内容を次々と忘れていきます。
つまり、頭で考えて、口で話しているだけでは、考えも議論もまとまらないのが当然なんです。

だから思考は、紙に落とさなくてはなりません。
資料にまとめ、人に伝えて共有したら、やっと調和に向かって進み始めるのです。




企画力 「共感の物語」を伝える技術と心得

「資料は一人歩きする」

私の大好きな名言です。

資料だけ読めば全て正しく伝わるような提案資料を作る。
そのタイトルやストーリーで人を引き込み、読ませる。
提案資料の究極の姿を描いた、確固たる意思が伝わってくる名著です。

神は細部に宿るといいます。
この本を見て、資料のタイトルやキャッチフレーズを真剣に考え直すと、反応は格段に違ってくるはずです。

この本はすでに販売停止しているのか、アマゾンでも中古しか出ていません。
早めに手に入れることをお勧めします。




外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック

主にパワーポイントのプレゼン資料を作るための参考書です。
パワポは資料の作り方もテンプレートも、無数に出回っていますが、それら全てがかすんでしまうようなインパクトを持った本です。

コンサル業界は、最終納品物は資料です。
パワポで作られていることも多く、その資料だけで数百万円~数千万円を請求します。
そのため、スライド作りのテクニックに妥協が無く、洗練されたそうです。

私も試してみましたが、白黒で作られたものすごくシンプルなデザインなのに、ものすごく人に伝わりやすいです。
シンプルでガチャガチャしないので、社内の提案や打ち合わせにも丁度良く、あなたの提案書作成の軸になってくれるでしょう。





提案する会議を設計し、資料を作成する


提案力を活かし、提案する会議の資料を作成していきます。
誰しも、評論は簡単にできるけど、自分から発信することは難しくてできないものです。
それを普通にできるあなたは非凡です。組織を活性化させる起爆剤として活躍してください。

提案する会議資料を作成する

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